株式会社ムラカミ

よくあるご質問

感光材感光乳剤・感光性フィルム・その他

  • 「硬膜処理」とは何ですか?

    「硬膜剤」とは、感光乳剤の“耐水性能を向上”させる薬剤です。

    名称の響きからは“感光材の表面の硬度を強くする膜を張るもの”のようにも思えますが スクリーン印刷においての硬膜とは、耐水性(あるいは耐溶剤性)を向上させるものになります。

    感光材は、光で硬化し、水で現像する感光性の樹脂です。 その特性上、水への耐性は弱く、光で硬化した後も吸水(膨潤)する性質を持ちます。
    印刷ではインク・ペーストに含まれる溶剤成分で膨潤し、印刷後の洗浄でも溶剤・水を吸収し膨潤します。
    膨潤した状態で、スキージや洗浄時の版拭き等で力が加わることで摩耗し、消耗していきます。

    硬膜剤は、感光材を薬剤でコーティングすることで膨潤を抑制し、耐久性を向上させることが出来ます。
    1液タイプと2液タイプがありますが、効果としては2液タイプの方が強いため、基本的には2液タイプを推奨しています。

  • 感光材のSDS(安全データシート)はどこから取得できるでしょうか?

    感光材のSDS(安全データシート)は各種ご提供可能ですが、ホームページ上からはダウンロード出来ません。

    お問い合わせフォーム等から、必要事項をご記入のうえご依頼ください。別途データを送付いたします。

スクリーンマスク版仕様・オプション

  • スクリーンマスクを注文する際に「必要な情報」は何でしょうか?

    スクリーンマスクを最適化するためには、スクリーンマスク作製にあたり、お客様に事前にヒヤリングを行います。リピートのご注文や、お客様で仕様を決められている場合などにおいても、以下4点の必要な情報については、お客様より提供していただきます。

    主な要素は「枠」「メッシュ」「感光材」「オプション」の4つです。

  • スクリーンマスク作製工程の一部を外注したいのですが可能でしょうか?

    可能です。

    スクリーンマスクの作製は大きく3つの工程に分かれます。

    ①紗張り・・・枠にスクリーンメッシュを張り付けた状態
    ②PS版・・・紗張りに感光材を塗布した状態(露光前)
    ③製版・・・パターンを露光・現像した状態

    これら3つの工程ごとに製品化して販売しております。
    詳細については、営業担当が承りますので、お気軽にお問い合わせください。
    お問い合わせフォーム

  • スクリーンマスクのオプションについて、どれを選択すれば良いでしょうか?

    印刷の内容・目的に合わせて、弊社から推奨仕様をご提案いたします。

    スクリーン印刷においては、大きく3つの条件を最適化することが重要になります。

    ①ペースト条件 (特性・弾性・粘性など)
    ②スクリーンマスク条件 (メッシュ・乳剤・テンション・オプションなど)
    ③印刷条件(印刷機側の各種パラメータなど)

    基本的には①「ペースト条件」と③「印刷条件」はお客様から情報を提供していただきます。
    ご提供いただいた情報とこれまでの経験、実績、研究データをもとに、お客様にとって最適なスクリーンマスクをご提案いたします。

  • スクリーンマスクの取扱方法「保管条件・洗浄方法」に決まりなどはありますか?

    性能を維持し、寿命(ライフ)を長持ちさせるためにも、スクリーンマスクは適切にお取り扱いください。

    印刷前のスクリーンマスクの保管

    ①保管場所は直射日光の当たらない場所で湿度10~30℃の範囲で保管してください。

    • 直射日光により、感光材の過剰な反応が進み、寸法が収縮します。
    • 極低温では、感光材の割れ(スクリーンの伸縮に感光材が耐えられない)、高温では、画像の永久伸び歪みが発生します。

    ②落下などの強い衝撃を与えないでください。

    • 強い衝撃により、破損、テンションの低下、歪みによる位置精度の低下などを引き起こす可能性があります。

    ③印刷前(※3時間以上前)に、版を印刷する環境に馴染ませてください。

    • 温度/湿度を版になじませることで、経時変化を抑制します。

     

    印刷終了後のスクリーンマスクの保管

    ①開口部や版の表面にペースト/インキが残らないように清掃してください。

    • あまり強い力でこすらないでください。

    ②溶剤や水などの洗浄材を良く乾かしてから保管棚などへ収納してください。

    • 膨潤状態が長く続くと、版の摩耗性が悪くなります。